杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

GW記(2)~津軽を走る~

4月28日、ゴールデンウィーク二日目は前日とは打って変わった晴天となりました。

この日は津軽半島を縦断する国道339号線を北上し、青森県第2の桜の名所「芦野公園」を目指します。

 途中、五所川原市を走っている時、ふと立佞武多(たちねぷた)の館」の幟が目に入り、急遽寄ってみる事にしたのですがこれが正解でした。

立佞武多の館はとてつもなく大きな建物でした。

入館料600円を払って中に入ると、そこには20メートルを超える立佞武多の姿が三体。

エレベーターで一気に4階まで上り、そこから周囲をらせん状に周って降りながら立佞武多像を間近で見ていきます。

三体の内、この像は今年取り壊されて新しいのに交代するそうで、この姿を見られるのも今年限りとの事でした。

しっかり歌舞伎のにらみを効かしています。

背中側にも別の顔、取り壊すのが本当に勿体ない。

見学の途中で館内のライトが消え、祭り紹介の映像が始まりました。

館から立佞武多の像が現れる時は、思わずサンダーバードの曲が頭を過ります(笑)。

そして様々な祭りの模様が紹介されますが、祭りの熱気とその迫力は映像からも十分伝わり、見ている内にどんどん本物を見たくなってきます。

五所川原立佞武多祭りは、ぜひ一度は行ってみたい祭りとなりました。この施設はお薦めです。

※「立佞武多の館」HPはこちら

国道339号線をさらに北上する事12km、車の流れが急に詰まり始めると道の周りが桜に囲まれ、芦野公園に到着です(駐車場探しが大変)。

公園入口には屋台が立ち並び、その奥に踏み切りの姿が。そこに大勢の花見客が向かっています。

ここは公園内を津軽鉄道が走り、桜の中を走る列車の姿がこの時期の名物となっています。

踏切のお隣には芦野公園駅の姿、大勢のカメラマン達がスタンバってます。

この写真も実は、左右には三脚を構えたカメラマン達がびっしり渋滞の状態で、その隙間から撮らせてもらったものです。

案内看板を見てみると、ここもかなり大きい公園であるのが分かります。

反対側も良い景色、線路沿いに花見する人の姿も多数あります。

あいにく、列車の時間には合わなかったので桜の中を走る列車の映像は撮れませんでしたが、たくさんの桜の姿が見られたのでそれで良しとします。

公園内ではテントを張って楽しむ姿も。ここは絶好の花見場でした。

そしてお隣の子ども遊園にはこんなモニュメントが。おお!

航空自衛隊T-2練習機、まさかこんな所でお目にかかるとは思いませんでした。

調べてみると、この機体は松島基地第21飛行隊に所属していたもので、1994年(平成6年)4月27日にここに展示されたとの事です(→参考)。

ただ正直言って機体の状態はあまり良くなく、コクピットの計器類も皆抜かれていて骸骨状態、風防も汚れが溜まって透明度も落ちていて、展示機としてはちょっと残念な状態でした。

次は芦野公園から一旦国道339号線を戻り、五所川原市手前から交差する国道101号線に入り、日本海に向かって40kmほど走ると千畳敷海岸」に到着です。

案内板には多くの奇岩が紹介されていました。

浜辺に降りてみると、そこはまさに奇岩の浜辺でした。

「鎧岩」。

「潮吹き岩」、この日は凪で潮は吹いていませんでした。

まるでグランドキャニオンの様な光景。

そしてまさに「千畳敷」の姿。

でも駐車場はさほどの混雑ではなく、GW中でもここは穴場という雰囲気でした。

儲けた気分でもありますが、雄大な自然の風景の割にはちょっぴり寂しい気もします。

千畳敷海岸から日本海沿いに下る事約40km、国道と並行して走る五能線の十二湖駅の曲がり角から山に入って2~3km、そこに「十二湖」があります。

山間の中にひっそりと佇む湖の姿、パーキングに止めつつ見学しながら徐々に山奥へ。

この鶏頭場の池から先は自然保護区となっていて、ここから車は立ち入り禁止となり、徒歩で先を進みます。

ここは秋の紅葉の頃にまた来てみたいですね。

この湖を過ぎると、十二湖で一番有名な「青池」に辿り着きます。

ここにはちゃんと見学台が設けられていて、青池の姿を間近で見られる様になっています。

全部青い。と言うより「藍より青く」。

ここに映る空の青さがここを「青池」と呼ぶのでしょうか。

そして十二湖を後にして能代市の先にある今宵の宿を目指し、ここから60kmの道のりをひたすら走ります。

それにしてもこの国道101号線、走る車があまりに少なくて思わず今日が連休中である事を忘れてしまいそうになります。

車がいない! 走ってるのはうちの車だけ!w

時刻は午後5時10分、海に沈む夕日を撮ろうと途中車を止めますが、今の季節、沈む夕日にはまだ早かった。

そして能代市を過ぎた6時半頃、ようやく綺麗な夕日となりましたがそこは内陸を走っている時。

海辺を諦め仕方なくここで撮影となりましたが、まあ世の中こんなものです。

こうして津軽を巡った連休二日目のドライブは無事終わりました。

本日の走行距離は225kmでした。