杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

震災10年目のさんさん商店街に行く

東日本大震災から10年、地元ローカル局では多くの震災特集が組まれています。

サンドウィッチマンが出演している東北ローカル番組でも毎週被災地の今を伝えており、その中で南三陸町の震災復興祈念公園も紹介されました。

昨年訪れた時はまだ工事中だったので間近まで近づく事は出来なかったのですが、

(2020年3月)

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放送で公園の整備が済んだのを知り、天候も落ち着いたので先週末一年ぶりに訪れてみました。

 

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商店街の中はコロナ禍の中の土曜日という事なのか、駐車場は混んでましたが中の人出はそれほどでもありませんでした。

 

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お店の軒先にはこんな暖簾が。

震災から今日までの長い月日に、様々な思いが巡ります。

 

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商店街から川向うの「南三陸町震災復興祈念公園」に渡る中橋は上下二段構造になっていて、上段・下段それぞれから違った景色が見られる様になっています。

 

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渡った先には「旧防災対策庁舎」が。周辺も綺麗に整備されてます。

 

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今回は庁舎の足元まで近づけ、間近から防災庁舎を見上げる事が出来ました。

 

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改めて見てみると、海側に面した鉄骨は内側にぐにゃりと曲がり、これを見るだけで津波の威力やその恐ろしさをまざまざと感じ取れます。

 

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以前2013年に訪れた時は、その惨さにただ手をかざす事しか出来ませんでした。

(2013年10月)

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でもこうして震災遺構として残してくれたおかげで、今は津波の恐ろしさを後世に伝える貴重な生き証人としての役割を果たしてくれていると感じます。

3月になればまた多くのテレビ局がここを訪れるでしょうが、やはり震災遺構というものはテレビの画面などではなく、その地に行って直に見る事によって震災を我が事の様に感じるものだと思います。

 

さんさん商店街・中橋・旧防災庁舎が一望出来る「祈りの丘」からは、震災から復興する被災地の様子がパノラマとなって眺望出来ますが、同時にここは、間違いなく多くの住民が亡くなった悲劇の地であるという思いを改めて抱いたのでした。

 

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(復興庁からのお知らせはこちら。)↓