杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

コロナ禍のJAZZFESに行く

本当にコロナはピークアウトしたのでしょうか?

先週末までの10万人あたりの感染者数の推移を見ても、確かに全国的に感染者数は急減していて、今までは常にトップ集団にいた東京都などは32位→36位→37位とずっと下位の位置、数字も確実に減っています。

1000人越えどころか900人越えの県も無くなり、これまでトップだった徳島県は大幅に減少、新たにトップとなった鹿児島県でも感染者数は863.59人、前週のデータでは24~25位ぐらいの感染者数です。

このまま順調に減っていくのかそれともまたぶり返してしまうのか、そんなもやもやした気分の中、9月10・11日の2日間、仙台市では3年ぶりに「31回定禅寺ストリートジャズフェスティバル」が開催され、僕もあちこちのステージを渡り歩いてきました。

 

2022年のテーマは「smile」、皆笑顔になって欲しいという思いを込めたと言います。

でも各会場は厳戒態勢。入口では検温・手の消毒が徹底され会場内は飲食禁止、飲食は別途会場周辺に立ち飲みスペースが用意されているという形でした。

 

 

ステージも市民広場周辺の7ステージ、バンド数も宮城県内限定の86組に絞られ、例年に比べると大幅に縮小された規模でしたが、とにかく開催してもらった事が何より嬉しかったというのが正直な気持ちです。

 

 

勾当台公園の野外音楽堂でも座席はコロナ仕様、でも周りの立ち見は今まで通りでソーシャルディスタンスはあまり意味ありませんでしたがw。

 

 

ここで拝見した「大山憧山」さんの尺八ジャズは新鮮な驚きでした。

 

 

メインの市民広場のステージは定員制となっていて、会場内は立ち見無しのすべて着席、座席が空いたら外に並ぶ人が案内されて会場に入るという仕組みになっており、二日目にここに並びましたが、前のバンドが終わって観客が入れ替わるまで結局30分以上も並ぶ事になりました。

会場も目隠しがされていて並んでいる間も音しか聞こえない状態でしたが、せめて列からは立ち見状態でもバンドが見られる様にして欲しかったし、この辺のシステムは何とかならなかったものかと感じました。

 

 

市民広場では「石巻ジュニアジャズオーケストラ Swing Liberty Pirates」と「東北大学エレクトーンサークル MUSICA」の演奏を堪能、中は日陰がなくしっかり日焼けしてしまいましたが、久々のビッグバンドの生演奏に心も湧き立ちます。

 

 

勾当台公園滝前ではこれも今回お初の兄弟ツインドラムユニット「EISEI+SEISYO」、生ドラムは迫力あってかっこいい。

かなり気に入ったので今後の注目バンドとなりました。また次回が楽しみ。

 

 

ちなみにこの2人、中止となった昨年はオンラインでの参加でした。

 

www.youtube.comでもやはりライブでの演奏こそが最高ですね(子供の頃の映像はこちら)。

 

他にも様々なバンドを聞いて回りましたが、ステージ規模やバンドの数よりもやはり定禅寺通りでの演奏がなかったのが一番の寂しさでした。

杜の中で奏でられるジャズの調べ、缶ビールを片手にそぞろ歩く人々、これこそ本来の定禅寺ストリートジャズフェスティバルの姿ですが、今はただただコロナを恨むほかありません。

この厳しい状況の中で、とにかく無事にやり遂げたスタッフの方々にはただ感謝しかありません。

願わくば来年こそいつも通りの風景が戻って来ることを願いつつ、ライブの余韻を残しながら帰路についたのでした。

 

(2019年の風景)