杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

一年ぶりに石巻に行く(前編)

先日の12月11日、この日は丁度一年前に「石ノ森萬画館」を訪れた日でありました。
そして、震災以降いつか行かなくてはと思いつつずっと行けないままであったのですが、この日震災から丁度9ヶ月目を迎えたという事で、自分の中での区切りの日でもあるこの日、奥さんを引き連れて前回のルートをもう一度訪ねてみました。

 

車を市役所駐車場に置き、あの日と同じ石巻駅前の市役所からスタートです。


石巻駅前では、以前と変わらずジェット・リンクとフランソワーズが出迎えてくれてました。


このサイボーグ達や石ノ森キャラ達が皆無事だったというのは、まるで奇跡の様です(クリックで拡大)。
    
    

アートな模様も津波にめげず残っていたのには安心しました。




でも商店街の中では撤去作業があちこちで行われています。


石巻市内でひときわ目立つレトロな建物「観慶丸商店」も被害を受けていました(左:去年、右:今年、クリックで拡大)。
この建物は歴史ある貴重な建造物です。何とか修復出来ないものでしょうか。
 

萬画館に近づくにつれて現れる破壊された建物、未だあの時のままの姿です。


修理中の萬画館に架かる橋、津波のエネルギーの凄さを感じます。


萬画館に通じる歩通、地震による陥没が出来てました。


一年ぶりにやってきた「石ノ森萬画館」の全景。
電源設備が破壊され、入り口脇にあった「海斗」のモニュメントが消えており、施設自体もかなりの被害を受けているのが見てとれます。








入り口はベニヤで塞がれてましたが、そこには全国から来たファンの寄せ書きが書き込まれていました。
 

寄せ書きを一つ一つ読む内に、思わず胸が熱くなります。正面玄関のひときわ大きい文言は、7月3日にここを訪れた藤岡弘さんによるものです(クリックで拡大)。
  

入り口の上方にある日の丸の寄せ書きの隣には、今回の津波の到達高さが。
それを見るにつけ、本当によくここが無事だったものだと改めて思います。


萬画館向かいの岸辺の捻じ曲がった木が、津波の凄まじさを語っていました。


この日は自分達だけではなく、多くのファンの人達が訪れて写真を撮っていました。
石巻の復興のシンボルとして、何とか早く復活してもらいたいと願いつつここを後にした私は、今度はもう一つ気にかかっていた施設、「サン・ファン館」に向けて車を走らせたのでした。
後編に続く)