杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

千本桜を見に行く

例年ならこの時期は仕事が立て込んでとても花見どころではないのですが、今年はゴールデンウィークでもまだ花見に間に合うのを知った29日、今年を逃したらもう二度と見られないであろうと思い、地元宮城県の桜の名所、大河原の「一目千本桜」を見に行ってきました。
  

最寄の駅は勿論JR大河原駅、仙台から東北本線を利用します。
  

花見会場までは駅から歩いて3分、駅前でパンフレットをもらって人並みに付いていけばすぐ到着です。
  

例年ならばまつりはポスター通り4月25日までなのですが、今年は開花が遅れた事もあって29日まで延期となり、その最終日に何とか間に合いました。
  

白石川の広い河川敷が花見会場となっていて、そこではたくさんの出店が並んでいました。
  

  

まあ当然として花見の友を購入。
  

まつりの期間中は屋形船も繰り出してまして、これも体験する事に。
  

船の中。
この船は普段は丸森町阿武隈ライン下りに使われているもので、この時期だけここで運用しているのだそうです。
  

川からの眺めも中々のものです。
  

  

お船の後はお弁当。会場では多くの種類が販売されてました。
  

選んだのはこれ、『パエリアともち豚の梅肉入りカツレツ』弁当@800円、当然花見の友も一緒です。美味しゅうございました。
  

食べ終わったらここからぼちぼちとJR船岡駅までの桜の回廊巡り。こちらで紹介されているのとは逆のルートを辿る訳です。
  

蔵王連邦を望む絶景ポイントに来ましたが、この日はあいにく霞がかっていて遠くの山々は望めませんでした(クリックで拡大)。
  

さらに歩くとやがて線路が近づいてきます。
この先の区間は、この時期列車は徐行運転をしています。
  

  

風に吹かれる度に花びらが舞っているのですが、写真にすると何かゴミみたいにしか映りません(クリックで拡大)。
  

大河原駅船岡駅間3.6km、その中間地点まで来ました。
  

ここからは一度川から離れてずっと線路沿いの道となります。
  

  

  

船岡駅構内には昔の赤い電機「ED71」が。ED75が登場するまでは、東北本線では「はくつる」や奥羽本線では「津軽」なんかを索引していた、東北人にとってはよく見知った車体です。
  

JR船岡駅の外観。
船岡と言えば、山本周五郎の「樅の木は残った」でお馴染み伊達騒動で有名ですが、この駅は船岡城を模して作られています。
  

山の上にある「船岡城址公園」、ここでも桜まつりが行われていました。
  

  

展望台にはあの樅の木が。
  

ここの展望台からの眺めは絶景です(クリックで拡大)。
  

  

せっかくなのでちょっと遊んでみました。
  

  

去年は震災の影響で春先の仕事が激減し、そのおかげで花見山に行く事が出来たのですが(→こちら)、今年はゴールデンになるまで休みをとる事が出来ず、その代わりにこちらを見る事が出来た次第です。
今年の冬は厳しい寒さが続きましたが、まあそのおかげでこの時期に桜を見る事が出来た訳で、こう考えるとやはり「また春が来る」とか、「明けない夜はない」という希望の様な気分になります。
今年は特に震災を経験した我々には、やはりこの桜の姿が希望の象徴の様に映る気がしますね。



(おまけ)
去年福島の花見山に行った時は、新幹線が不通だったので代わりに福島駅直通のライナーが走っていました。
その時利用したのがこれ、懐かしの583系です。
  

福島駅では583系719系新旧二台のライナーと会えました。
  

今回仙台駅では「平泉文化遺産号」なる特別車両とお目にかかれました。
  

ホームではこんな垂れ幕を持った人が。
  

中身はお座敷列車、こんな列車の旅もまた楽しそうです。
  

これが去った後、入れ違いに今度は「リゾートみのり」が入ってきました。
  
これは陸羽東線を走るリゾート列車で、いずれはこれも利用してみたいものです。

で、今回利用しました列車はオーソドックスな719系近郊電車でした。
乗降の際は、乗客がドア横のボタンを押して開け閉めをするセルフ機構となっております。
  

旅行となるといつもは車が多いのですが、たまにはのんびりと列車の旅というのもいいですね。
今の時期は忙しくて今回の休みはこの日だけ、後は休み無しでずっと仕事となってしまいますが、一段落したら復興支援もかねてまたあちこち訪ねてみようと思います。