杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

震災アーカイブスを作る

震災から4年を向かえ、最近は3月11日近辺を除き震災関連番組もずいぶん少なくなってきました。
それでも我が家のDVDレコーダーには録り貯めた震災関連番組のストックがかなりあり、HDDの残量も残り少なくなってきたので、3月11日以降地道に過去番組のバックアップ作業を行っています。

それでもただダビングだけで済ませばよいものを、いつものクセでついレーベルタイトルに凝ってしまいまして、おかげでダビング作業が中々捗りません。
それに震災1年目の頃は古いDVDレコーダーだったので、ダビングはDVDディスク1枚に1~2番組ぐらいしか出来ずまたその度レーベル作りも行うので、ダビング作業も中々進みませんでした。


新たに買ったブルーレィレコーダーで録画したタイトルはBD-Rディスクにまとめてダビング出来る様にはなりましたが、多くなった分今度はそのタイトルをまとめるのも一苦労で、この程ようやく3年目まで終了した次第です。



ダビング作業の中で昔のタイトルをまた見てみたのですが、特に原発関連ではあの頃は不確かな情報しかない事もあり、どうしても不安感を募らせるものばかりが目立ちます。
特に当時ずいぶん話題になったこれ(下側のタイトル)。



こういう番組に影響されて、当時の不安感から中々脱する事が出来ぬままこの4年間を過ごしてきた人もいるのではないかと、ついそんな事を思ってしまいます。
原発事故については、放射線や「風評被害」との戦いについての番組はたくさんありますが、「風評」そのものについて一歩踏み込んだ特集などは見た事がありません。
「風評」はいかにして作られ、どの様にして広まったか。それがいかに福島の人の心を傷付けてきたか等、マスコミ報道のあり方も含め、震災から5年目に突入した今こそ、マスコミ自身が真摯に議論する時が来たのではとも感じます。

震災の風化も叫ばれ、震災関連番組も少なくなってきてその比重はどうしてもNHKに頼らざるを得なくなりましたが、それでも民放ローカルでときたま放送される特集などは、これからも出来るだけ拾っていこうと思います。

ダビング作業はこれからようやく震災4年目にかかるところ、アーカイブス作りはまだまだ続きます。