杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

「いつかは徴兵制?」民主党パンフを伝える朝日の記事で分からない事

7月3日の夜に朝日新聞デジタルで以下の様な記事が配信されました。

『民主、安保法案反対のパンフ配布 子育て世代狙い』

(↓ キャプチャ、クリックで拡大)
 
http://www.asahi.com/articles/ASH725V06H72UTFK01H.html

初めこの記事を読んだ時は、子共を持つ母親の不安を煽る手法が、母親達に放射能の恐怖を煽る「反原発」と同じ手法で大いに不快になったのですが、その後民主党がこのパンフレット50万部を破棄するという情報を知りました。
こちらのサイトでそのパンフを見る事が出来ますが、この最後のページで朝日デジタルが紹介したイラストがあります。
しかしそのイラストを見てみますと、朝日で紹介されていたものと民主党が公開したものとでは、母親が掲げている旗の中身が違っています。
(朝日)


民主党


民主党が発表したものには「○△君入営」となってますが、朝日が報じたものには「(ハングル語?)君」となっています。
朝日の新聞記事のイラスト部分をよく見てみますと、表面が不均一に反射している様に見える事から、これは実際のパンフを直に写真撮影したものと思われます。
それに旗の中央部分が若干白っぽく色が飛んでますが、これもまたちょっと曲がった紙を撮影した時によく起こる光の部分反射です。
つまり朝日新聞が掲載したこのパンフ写真は、撮影された時は確かに旗の文字は「ハングルっぽい」字が印刷されていたと思われます。

しかし民主党が発表したものでは「○△君入営」、これはどういう事でしょうか?
これはどこかで誰かが直したという事になる訳ですが、では誰がいつ?

可能性はいくつかあります。

 1 民主党が初めに作ったものが元々「ハングル?っぽい」もので、WEBに発表する時に変更した。
 2 初めから2種類の原稿案(第一稿、第二稿)があり、誤って「ハングル?っぽい」方が印刷されてしまった。
 3 朝日新聞に提供されたパンフレットが何者かに「ハングル?っぽい」ものに変更されていた。
 4 朝日新聞側で記事にする時パンフレットの絵を変更した。

1の場合は、元々のデザインがそうであった場合で、変更したのは民主党
2の場合は、印刷工程でミスがあり「担当者」が気付かなかった。
3の場合は、変更したのは「第三者
4の場合は、朝日新聞が変更した。

1の「民主党」となると、WEBに発表したのは「うそ」という事になり、民主党は国民にうそをついているという事になる。
2の「担当者」となると、誰が校正したのか制作スタッフの責任問題となる。
3の「第三者」となると、朝日新聞はうその情報を見抜けなかったという事になる。
4の「朝日新聞」となると、朝日新聞は記事の捏造をした事になる。

1,2の場合は「民主党」、3,4の場合は「朝日新聞」の責任問題となる訳ですが、果たして真実はどこにあるのでしょうか。

そもそもあの「ハングルっぽい」言葉は一体何と書かれているのでしょうか。
どなたか詳しい方にぜひ解読してもらいたいものですが、そもそも新聞発表と政党発表がこんな食い違いを見せてよいものなのか、それを誰も何とも思わないのか。ついこんな事を感じてしまいます。

昨今マスコミ報道のあり方について色々報道がなされているのですから、マスコミ各社にはぜひこういう部分に注目し、その裏側を追求してもらいたいと思うものです。

(追記)
民主党枝野幸男幹事長は、「中身がいいものなので、(配布)対象を限定しないものを追加してほしいと私から指示した」というニュースが産経ニュースから配信されました。↓
http://www.sankei.com/politics/news/150706/plt1507060026-n1.html
この中には、
「地方組織に発送されたが、直後に修正が決まっていた。」
とあります。
ではやはりあのイラストデザインは、元々民主党内で作成されたものなのでしょうか。あの旗の中身が修正箇所だったのでしょうか。
それについての説明はどこにもありません。

(さらに追記)
YOMIURI ONLINE から
〔「いつかは徴兵制?」パンフ…民主党内から反発〕
という記事も配信されています。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150706-OYT1T50097.html
この話題にはもう少し注目していこうと思います。

(7月7日 追記)
本文中の紹介リンク先サイト中の、リーフレットPDFへのリンクがうまく表示されない様なので、民主党HPの該当ページを紹介します。
民主党HPより『安保法案リーフレット「子どもたちの未来のために・・。」を制作』

(さらに追記)
コメント欄で紹介した長島昭久議員のtwitterこちら
問題のコメントはこちらです↓。