杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

長井勝一漫画美術館に行ってきた(追記あり)

NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」、毎回楽しみに見ております。
何か視聴率がうなぎ登りだそうで、各地でイベントなどが催されているようです。
特にドラマのロケ地なんか、思わぬ町おこしに賑わっているんじゃないでしょうか。
そんな中、我が宮城県でも水木しげるにちなんだ催し物が開かれております。
「『ガロ』と水木しげる長井勝一漫画美術館」(6月22日~27日)
ご当地新聞やNHKローカルニュースでも紹介されていて残り期間もあと僅か、そこで本日行って参りました。

場所は東北本線塩釜駅の斜め向かい、「ふれあいエス塩竈」という市民図書館の中に常設展示されており、入場料は何と嬉しい事に無料でした。
中は図書館という事でこんな感じです。

  
この写真で見ると右上の奥の一角に「長井勝一漫画美術館」があります。
入り口はこんな感じ、左側が美術館、右側が今回の特別展示コーナー。
 
手作りの「百目」がお出迎えです。
 

日本漫画家協会から送られた特別賞の盾とか手塚治虫の本などが展示されてます。
 
内部については当館のHPに詳しく載っていますので、そちらを参照する事を薦めます。
この美術館のHPは大変良い出来でこれを見れば他の説明は必要ないほどなのですが、これとは別にこちらでも詳しく紹介されています。

入り口を入った壁際に、長井勝一氏が亡くなった後に催された「長井勝一を偲ぶ会」に寄せられた寄書きが展示されており、これにはちょっと圧倒されます。これを見るにつけ改めて彼の人柄が偲ばれます。
彼の生前の姿を捕えたこの写真、とてもいい表情してます。


特別展示の「『ガロ』と水木しげる」のコーナーには、数々の原画と復刻された貸本時代の作品の書籍がいっぱい。懐かしくて思わず「河童の三平」を読んでしまいました。
いや、子供の頃、これに登場したあのしゃれこうべの様な死神が怖かったのです。

余談になりますが、「河童の三平」のエピソードがあるという事で今奥さんから「金魚堂古書店出納帳」を借りて読んでいる所です。
実はそれの第二話で、「河童の三平」は4回書かれていてラストの終わり方が違うという事が書かれていたので、その内容と自分の記憶を確認したかったのです。
で、幼い頃に読んだのはやはりこの貸本のでした。…三平、死んじゃったのですね。
でも話そのものは悲壮感は無く、魂となった三平と、その身代わりとなって人間のふりをして生活する河童の三平との掛け合いが何とものんびりしていて、このあたりの感覚が水木しげるの魅力そのものなのでしょうね。

美術館に訪れた時は午前11頃で人の入りはそれほどでもなかったのですが、色々見ているうちにいつの間にか館内はいっぱいになっていました。
訪れる人も老若男女まさに様々、改めて水木人気を実感した次第です。
館内に展示されていた目玉おやじストラップの日本地図、こうして改めて見てみると、親父稼いでるなぁ~。
 
東北限定だけでもこんなに。実際はまだまだあるよ。
 

流石に混んできたので館を後にしたのですが、マンガ好きならここはお薦めですね。昔の本も置いてあって読むのも自由、勿論パンフレットも無料。これ、いいお土産になります。
 

しかしこの「『ガロ』と水木しげる」展、開催期間が僅か一週間って短すぎやしません? 
ドラマの方もこれからいよいよ新刊創刊となるのですから、せめて一ヶ月ぐらいやってても良かったと思うんですが、何かもったいないですね(それにしてもドラマの方では「ゼタ」って一体…(汗;))。



…中で読んだこれがあまりに面白かったので、思わずポチっとしてしまいました…(^^ゞ。


(5月28日追記)
「ゼタ」ってこういう事だったのですね。なるほどですぅ~。