杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

高速道路無料化賛成! 但し…

先日の日曜日、ちょっと用があって奥さんの実家の湯沢市に行ってまいりました。
いつもは築館から国道398号線を利用して行くのですが、ご存知のように地震のおかげで通行止め。そこで国道47号線、鳴子経由で途中から仙秋ラインを行くルートを選んだのですが、それが裏目に出てしまいました。
千秋ラインに着くまでの47号線が大渋滞…。
考えてみればこの日は紅葉狩り真っ盛りの日曜日、いつもなら20~30分で抜ける道が一時間以上もかかる始末でした(他県ナンバーの多い事多い事)。
おかげで予定より1時間半も遅れて到着、そそくさと用事を済ませてとんぼ返りとなってしまいました。

帰りは鳴子を避け、13号線を南下して東根市から関山峠(48号線)経由で仙台へというルートを選びました。
で、ここを走ったのは3年ぶりぐらいだったのですが、久々に走ってびっくり。
今まで13号線のネックとして秋田・山形県境の峠越えがあったのですが、いつの間にか立派なトンネルが完成しておりました。
このトンネルは現在建設中の東北中央自動車道の一部で、全線開通前に出来上がった部分を無料供与区間としていたのです。

この東北中央道は現在各地でぶつ切り状態で部分供与されており、今回走ってきたのは湯沢IC~雄勝こまちIC、秋田・山形県境トンネル、新庄IC~尾花沢IC間(すべて無料)だったのですが、やはりこれを利用するのとしないのとでは違います。
で、走っててしみじみ思ったのですが、やっぱり高速は楽ですね。
一般道を走っていて何がいやかというと、街中の信号待ち、これに尽きます。
それに田舎の方になると国道とは言っても追い越し禁止の一車線になるところが多く、前に遅い車が走っていたりした日にはそのあと延々数珠繋ぎなんて事がしょっちゅうある訳です(僕は「田舎の軽トラ」と言ってますが)。
こうなってくると運転する側も段々イライラが募ってきて、その車がいなくなった途端皆一斉にスピードアップ、時々先頭車が覆面の餌食になったりする訳です。
だからそこに寄る用もなくただ通過するだけの町の場合、ドライバーの心理としては出来るなら一般道は避けたいと思うのが普通です。
それに交差点があると信号のみならず、事故が起こる危険という事も意識しなければならず、ドライバーとしては余計なストレスも溜まるというものです。

これが2~3万人程度の小さな町の場合は大抵街中を避けて走るバイバス道があるので楽なんですが、それが人口5万を越える位になると、逆にバイバス周辺に店舗が増えてそこが第二の街中のようになり、結果信号も増え、余計な渋滞が増えて来る訳です(街中の二車線から郊外の一車線に変更する所でもそうですね)。
だからドライバーの立場からすれば、そのような渋滞を避ける意味でも高速道路の無料化というのはありがたいと思うのです。

しかぁ~し!

高速道路の「終日無料化」というのには異議ありです。今回鳴子の道の渋滞でつくづく思い知らされました。

車多過ぎ!

観光地に客が来るのは本来ならば歓迎すべき事なのですが、地元の人達の本音を代弁させてもらうならば、
「人は歓迎、車はいらん」
という所ではないかと思うのですね。

ドライバーとして本当に望むのは混んでる街中を避けるためのバイパス道、これだと思うのです。
新潟県などは有力な政治家のおかげで主要道は皆立体交差となっていますが、他の地域はあいも変わらず信号だらけの道です。
で、その機能を高速に持たせるためにはやはり高速料金を無料化し、いつでもどこでも好きな時に乗り降り出来るようにするという事に期待したい訳です。

つまり、高速道路のバイパス化ですね。

しかし今、民主党はどうやら「終日無料化」を考えているみたいです。
こういうのってのは、普段車を運転する事のないセンセイ方がいかにも考えそうなあほぅな政策と言わざるを得ませんね。
休日まで無料化してしまったら、今の休日一般車両一律1000円でさえこの有様なのが、よけい輪を掛けてしまうのは火を見るより明らかってなもんです。
どうせやるなら「平日無料化」とすべきです。
真に高速道路を必要としているのは何と言っても業務で走っている人達であり、また普段車を移動の足としている人なのです。
そもそも平日に無料化しても、それで一般車の通行が極端に増える事はないでしょうし、逆に高速料金節約のために一般道を走っていたトラックなどは昼間でも高速を利用するようになり、街中を他県ナンバーのトラックが走り回る事も減るでしょう。
そしてそうなれば、そこの空気も少しは綺麗になるかもしれません。
何より発信加速の時が一番ガスを食う訳だし、一般道から大型車が少しでも減ればそれだけCO2削減にも貢献することになり、環境団体からも経済界からもやいのやいの言われる事もないでしょう。

そして休日はバス・トラックなどは無料のまま、一般車からはやはり高速料金を取るようにしましょう!(と言っても、前よりは安めの料金設定で)
勿論一般車にETCのあるなしは関係なし、割引制度などはすべて一律、天下り法人に余計な利益誘導する事も止めましょう!
そして遠出をしたいならば、格安のバスツァーを利用しましょう!
何より車3台(12人~15人)分の大きさで、収容人員は車の4倍(50~60人)、観光地側としても大歓迎です!



などとつい口走ってしまうのも、まだETCが付いてない車に乗っている、小市民のひがみ根性なのかもしれませんが…(^^;)。