杜の里から

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アクアマリンふくしまへ行く+(プラス)

「スパリーゾートハワイアンズ」に一泊した翌日、今度は震災後に復旧したもう一つの施設、「アクアマリンふくしま」を訪れました。
震災時はここも津波に襲われ、停電により中の魚達が全滅、その後全国からの支援を受けて何とか開園にこぎ着けたと聞き、ここも以前から訪れたいと思っていた場所でした。

到着した時は館の周りのあちこちで復旧工事が行われていました。そしてその様子を見ると、ここらもかなりやられた事が分かります。
館本体がここまでちゃんと残っていた事は奇跡に近かったかもしれません。



館内に入ると太古の世界コーナーがあり、そこからエスカレーターで一気に4Fまで昇り、屋外展示を見ながら下ってくるという作りになっています。
(↓ パンフレットより)


屋外(実際は屋内ですが)水槽には福島の海・川に棲む魚がこんな姿で展示されています。


1階の大水槽を泳ぐいわしの群れもここで見られます。



続く熱帯雨林の館では高温多湿の気候が再現されていて、おかげでカメラのレンズが曇ってしまい撮影は断念。



ここから2Fの「サンゴ礁の海」とか「オホーツクの海」などの水槽展示に繋がっていきますが、やっぱりちょっと寂しいですね。




「潮目の海」の大水槽ではアザラシが悠々と泳いでいました。


すぐそばで何枚も写真を撮っていた人がおりましたが、どうやらこの人ブログスタッフの方だったようで、この日の事が「アクアマリンふくしまの復興日記」に掲載されておりました。
このゴマフアザラシの名前は「きー坊」というのですね。

三角形のトンネルを抜ける時のいわしの群れ。他の大型魚ももっと見たかったですね。

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ちっこくて可愛い「ナメダンゴ」、目玉が愛らしいのですがうまくピントが合いませんでした。


タッチプールにはヒトデやアメフラシ、大人しいトラザメなどが。触りませんでしたが(^^;)。





おみやげショップにはちょっと触手をそそられるものも。そういやここ、「シーラカンス」でも有名だったのですね。



という事で「シーラカンスの世界」に。剥製が展示されてます。



ところが展示室は只今改修中、2月いっぱいは見られません。残念!



今回僕のコンデジではあまり大した写真は撮れませんでしたが、代わりにこちらの方が素晴らしい写真を挙げておりますのでぜひご覧になって下さい。

アクアマリンふくしま」はようやく復旧したとはいえ、以前の様な姿になるにはまだまだ時間がかかりそうです。
でもここも福島県では重要な観光施設、何より子供達にとっては楽しい空間です。この日も幼稚園児達が先生同伴で訪れていました。
シーラカンスをはじめ、海獣コーナーも工事中でまだまだ見られなかった所もあって後ろ髪を引かれる思いではありましたが、改修工事もひと段落してもっと暖かくなった頃、また訪れてみようと思いつつ福島県を後にしたのです。

今回の旅は一般道を利用し、国道6号線を南下後南相馬市から県道12号線、そして県道349号線を経由していわき市へというルートだったのですが、途中こんな標識を見た時などは、「あの日」避難した人達もここを通ったのだなとふと感じ入ってしまいました。


福島県は今、どうしても暗いイメージが県全体を覆っている様に語られがちですが、実際は決してそんな事はありません。そしてここには、見るべき所がいっぱいあります。
実は今回のルート上には野尻blogで紹介されていた「星の村天文台」とか「UFOふれあい館」、そして「あぶくま洞」などもあったのですがすべて素通りでした。ここもいずれまた行ってみようと思います(でも「リカちゃんキャッスル」にはしっかり寄りましたけど(^.^))。
そして本当にささやかではありますが、これからもこんな形で福島を応援していこうと思います。



で、帰る途中、そういやまだ見ていなかったという事で、途中道草して白石城に寄ってみました。
ここは伊達政宗の重鎮「片倉小十郎」の居城であり、近年は女子のファンが多く訪れる様になったとか。



ところが震災の影響はこんな所にも。白壁がばっくり落っこちておりました。



白石城全景。ここの中庭では色々なイベントが行われます。



でも被害は天守閣にまで。これを直すのも一苦労です。



お土産屋さんの玄関先にはこんな立て看板が。近年の女子ファンの増加もこれの影響が大きいそうで、そこの所はこちらの解説をご覧下さい。



お土産は堂々とこんなのが。





今じゃ地元では、「小十郎プロジェクト」なるものを立ち上げて大いに頑張っているようです。
ちなみにわが仙台にも「伊達武将隊」がおり、しっかり白石市ともコラボっております。

今回は駆け足の旅行でしたが、地元のこういう頑張っている姿を見ると我々もまた勇気付けられる気がします。
震災からもうじき一年、被災地の姿を見るとまだまだ先は長いと言わざるを得ない状況ですが、そんな中で私たち自身に一体何が出来るのか、多分これからも色々考え続ける事になるのでしょう。
ただ一言言えるのは、自分達の出来る範囲でやれる事をやり続けるという事、それが一番大切なのだと思うのですね。
たとえそれが些細な事だったとしても。


・「アクアマリンふくしま」のHP ↓

www.aquamarine.or.jp

・「白石市観光協会」のHP ↓

shiroishi.ne.jp