杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

「仙台セリ鍋」を食べる

友人と飲みに行った奥さんから、お店のメニューで「仙台セリ鍋」というのがあり、食べてみたら美味しかったという話を聞きました。
「セリ鍋?」
地元にいながら聞いた事もなく、確か先シーズンまではそんなメニューどこの飲み屋でも見た事なかったのですが、どうも今シーズン辺りからあちこちの飲み屋さんにお目見えしたみたいです。
で、その時のレシピを思い出しながら奥さんが作ってくれました。

基本は鶏の水炊きで、材料は鶏肉・冷蔵庫に余っていた豆腐や油揚げ・えのきなどを入れ、そこにセリを入れてポン酢で味わうというものです。
レシピは究めてシンプルですが、ポイントはここに「セリの根っこ」も入れるという事で、鶏肉を煮込む時根の部分だけは一緒に煮込んで柔らかくしておき、次に硬い茎の部分を入れ、葉の部分はさっとしゃぶしゃぶでという具合でいただくものです。

セリは今までは正月の雑煮などにぱらっとかけるぐらいしか利用した事なかったのですが、こうして食べるとしゃきしゃきして意外な美味しさでした。

先週の日曜日に津波被災地である名取市閖上日和山に行ってきたのですが、昼飯はそこの「さいかい市場」でする事にしました。





するとそこに「仙台セリ鍋」の屋台があり、お店の話でここの屋台は「仙臺鍋まつり」でグランプリを取ったと聞き、前夜セリ鍋を食べたばかりだったのですが、どんな味なのか早速試してみました。



ここのセリ鍋は、醤油ベースの汁に人参・大根・ごぼう、たくさんの種類のきのこに鶏肉という、具沢山のお汁の底にセリの根っこが隠れていて、上にはセリの葉の大盛りというボリュームたっぷりの一品で、これで300円は安いです。
新鮮なセリの風味が醤油ベースのお汁によく合い、海風にさらされて冷え切った体にその美味さが染み渡りました。

これに味をしめ、今度は別のレシピでまた「セリ鍋」を作ってみました。
今回は屋台で食べたのを参考に醤油ベースとし、そこに入れる具材はシンプルに、
・鶏肉のつみれ
ごぼう
・セリ
の3品のみ。
これだけでもセリの香りがよく効いて、美味しくいただける一品となりました。


ネットを調べてみますと、セリというのは宮城県茨城県の名産品で、宮城県は生産量日本一だったのですね。地元にいながらぜんぜん知りませんでした(→参照)。
地元の飲み屋さんのメニューに登場した事を知ったのもつい最近、この鍋がこれから全国区になり、地元復興の励みになる事を大いに期待するものです。

参考サイト)
・『NAVERまとめ』より「全国には進出しない幻の名産料理…仙台せり鍋
・『わかたけトピックス』より「仙台せり鍋のレシピ・作り方は?宮城県名取市の仙台芹は今が旬!
・フードラボ『東北のすごい生産者に会いに行く。 』より「第一回 セリの仕返し カモの恩返し
・『仙台市HP』より「旬の金曜日-市場中継-「セリ」