杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

「人事新報社」にご注意を(追記あり)

今春子供が社会人一年生となったのですが、我が家には未だ学校から「時報」が送りつけられております。
で、それを眺めていたうちの奥さんが気になる記事を見つけました。それがこれ。↓
      

そう言えば2、3日前に、奥さんにも何か同窓会からの連絡のような葉書が来てたなぁとふと思い出しまして、早速それを見てみました所、何と、上で注意を呼びかけている人事新報社からの同窓会名簿作成依頼の葉書でありました。
その葉書というのはこんな感じです。
(表面)↓
  

拡大してみますとこのようなもので、一見まともな様に見えます。
(左側)
  

(右側)
  
一体どこから個人情報を持ってきたのやら、しっかりデータベースらしきものから住所・氏名などがプリンティングされておりました。

裏面はもっと凝った作りになっております。まずは全体。↓
  
拡大版(左側)
  

(右側)
  

どこからこのような情報を入手したのか、さももっともそうな文面が並べられております。

で、気になりまして早速「人事新報社」でググりました所、出るわ出るわ「被害」やら「詐欺」とかの文字が。
色々見てみました所、結構被害にあわれている人達がいる事が分かりました。
この方などは幸いまだ良かったようですが、それでもその規模を考えますと被害は全国的に起きているようです。
さらに調べてみますと、これ大分前からあるようです。こちらの方のなど見てみますと、何と2005年あたりから同じ事がずっと行われている事が分かります。

しかし、なぜこのようなものが未だ放置状態なのでしょう? ちょっと理解に苦しみます。
確かに一件あたりの被害額は10,800円と、詐欺としては小額です。
しかし、うちの奥さんの所なんかは秋田県でもどちらかと言えば田舎の方のマイナーな学校です。そんな所まで網羅しているというのは、そのターゲットはまさに全国規模、多分あらゆる高校・大学を狙っているものと想像出来ます。
その方法は「数撃ちゃ当たる」方式、たとえ一件あたりは小額でも、まとめるとかなり大きな額になると想像できます。
こういう事はもっと広く知らしめて被害を最小限に留めると共に、当局が動かないならばせめてマスコミにでも取り上げてもらって、思いっきり叩いてもらう他ないのではと思う次第です。

人事新報社 注意」でググると、その数何と69,100件!
今年もあちこちで暗躍しているようですので、皆さんくれぐれもお気をつけ下さい。


(追記)
昨日友人から連絡がありました。何でも友人のお母さんの所にこの葉書が来て、何も知らないお母さんはそのまま申し込みをしてしまったとの事でした。
友人はこの事を教え、その後何が届いても無視するようにアドバイスしたとの事でした。

色々調べた結果、申し込みをしたらスカスカの同窓会名簿【らしき】ものが送られてきて、無視しておくと今度は入金を催促する「請求書」が届くようです。(こちらで述べられてます)。
こんなものが届いてもあくまで「無視」して下さい。へたに動いたりすると、それこそ向こうの思う壺にはまってしまいます。
裁判沙汰を匂わすような事が書かれてても、実際に裁判沙汰となれば困るのはあちらですから(→この方のが参考になりますね)。

それにしてもなぜこんなのが今まで野放し状態なのでしょう? 警察は何の手も打てないのでしょうか?
などと思っていたら2007年12月8日に読売新聞がこの件を取り上げた記事を見つけました(→これ)。
それによると、警察では「事件性を問えない」、「【自分の意思】で情報を提供しているとみなされる場合、個人情報保護法には抵触しない。」という事だそうです。何か判然としませんね。

とにかく自分のみならず、親御さんや親戚の方にも注意しておいた方がよさそうですね。