杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

GW記(6)~気仙沼の新名所を見る~

東北駆け巡りの旅もいよいよ最終日、5月2日の天気は晴天、ホテルのマスコットのお見送りを受けて出発です。

朝一で向かうのは、気仙沼に新たに出来た新名所気仙沼大橋」

新聞で紹介され、テレビの特番もしっかりチェックしつつ、その完成を首を長くしてずっと待っていました。

実はこの日のためだけに、気仙沼に宿を取ったのです。

(河北新報より)

でもスマホのナビアプリは、4月7日に開通してまだ一ヶ月も経っていないので、未だにフェリーの航路を指してしまいます。

そのためルートの方は予め観光情報サイトでチェックはしていましたが、それでも「Googleナビ」だけはすでに新たなルートに対応済みで、しっかりと道案内してくれたのはさすがでした。

朝8時20分に着いた時には早くも観光客の姿が多数、徒歩で橋を渡る人の姿もありました。

道路脇から橋桁部まで降りていけるので、こんな迫力ある写真も撮れました。

気仙沼大橋は真っ白で綺麗な橋です。橋を渡っていよいよ大島へ。向かうは亀山展望台。

亀山展望台へは山腹途中の駐車場(観光協力金500円)に車を置き、後は頂上まで無料シャトルバスで行きます。

ちょうど9時発の始発に間に合いましたが、もうすでに展望台まで登っている人の姿もありました。

展望台へ登る階段では、地元TBC東北放送のカメラマンの人とすれ違いました。この日の絶景は後ほどテレビで紹介された事でしょう(未確認)。

展望台到着。この日は風が強い。

街がミニチュアみたいに見えますが、震災後8年の復興の歩みも見て取れます。

360度の絶景パノラマが広がります。

朝早いけど、展望台は大賑わい。

シャトルバス乗り場の待合室にはこんなグッズが。この時期だけのサービスでした。

そして次はこれも3月に出来たばかりの施設、津波被害に遭った旧気仙沼向洋高校を改修した東日本大震災遺構・伝承館」に向かいます。

そこまでの道はホテルフロントで配布していたパンフレットに書かれていたので、そこをナビに登録して現地に向かいます。

周辺には何もない、再開発地区にその校舎はありました。

中に入るとまず「映像シアター」で震災直後の津波映像を視聴し、震災後の街の様子のパネル展示を見学。それからいよいよ震災遺構の見学という流れとなっていました。

実際にこの目で見る震災遺構は、津波の威力をまざまざと体感するものでした。

3階に登ると、テレビでも紹介されたあの部屋がありました。

当時の教科書や本まで残されているのには驚きます。

津波は校舎4階にまで達しました。

見学コースは屋上から外へ下り、外側から校舎の姿を眺められる様になっています。

再び館内に戻ると、映像シアターでは震災特集のテレビ番組が上映されていました。

震災の年、避難所で卒業式を迎えた階上中学校の梶原裕太君の答辞は、何度見ても涙を誘います。

今まで多くの震災遺構を見てきましたが、その中でもここは規模・充実度共に一番だと感じます。震災は決して忘れてはならぬもの、そう深く心に刻む施設でした。

エントランスロビーでは多くの見学客の人が記念写真を撮っていました。

気仙沼の帰りは「ホヤぼーや」のお見送り。

後はひたすら帰るだけ、のはずでしたが、せっかくここまで来たのでちょっと寄り道。

海辺を目指して歌津の岬を走ります。

館崎まで来たら道が工事中通行止めで引き返す事になりましたが、それでも迫力ある景色に巡り合えました。

そしてここまで来たならば、やはりここも外せません。

「さんさん商店街」は2年ぶり、GW中の今日はまた混んでました。

以前オープンスペースだった飲食場は壁で囲まれ、中にはでかいオクトパスくんが鎮座していました。

そして外には本物の「モアイ像」が。2年前はなかったけれど、いつの間に。

ここで最後の休息をとり、後は一路仙台の我が家へ。

平成から令和にまたいで敢行した5泊6日の東北縦断ツァーは、こうして幕を閉じたのでした。

全走行距離およそ1250km。秋になったらまた改めて、今度は今回行き損ねた奥入瀬なんか攻めてみましょうかね。

(利用宿泊施設)

青森ワイナリーホテル(山の上、眺め最高! ツァー客多数)

砂丘温泉ゆめろん(海に沈む夕陽が売り、料理豪華)

ルートイン気仙沼(とにかくリーズナブル!)