杜の里から

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仙台市は高齢者ワクチン接種を7月末までに終わらせる気はないらしい

政府は7月末までの高齢者ワクチン接種完了の目標を挙げてますが、それに対応しようという自治体のスタンスは随分違う様です。

地域によっては早くも高齢者以下の年代も接種が始まっているという報道も見ますが、それは小回りが利く小さな自治体の話であって、中途半端に大きい所では中々そうはいかない様です。

仙台市では駅前で毎日行っている大規模接種、市民センターなどで土・日・祝日に行う集団接種、そして近所のかかりつけ医で行う個別接種が進められていますが、果たして市はそれぞれの接種状況をどこまで把握してるのか、いささか疑問に感じます。

 

6月11日の河北新報にこんな記事が載りました(以下引用、強調は引用者による)。 

高齢者の7割がワクチン接種予約完了 仙台市推計

 

 仙台市は10日、新型コロナウイルスワクチン接種で、65歳以上の高齢者27万人余りの約7割が、1回目の予約を済ませたとの推計を公表した。接種方法は、市内400カ所以上の医療機関による個別接種が、予約全体の約7割を占めた。
 市によると、9日時点の1回目の予約件数は、JR仙台駅前の大規模集団接種が3万2821件(12.1%)、市民センターなど22カ所で12日に始まる集団接種が1万8254件(6.7%)。個別接種は9日までに医療機関から14万6604回分のワクチン発注があったことから推測した
 合計すると、19万7679件の予約があったとみられ、接種券を送付した高齢者27万1562人の72.8%に達した可能性がある。
 接種状況は9日午後5時時点で8万3559人が1回目を終えた。前週の2日午後5時点と比べ2.3倍に増えた。接種率は30.8%で前週(13.5%)から17.3ポイント上昇した。2回目の完了は2.7倍の2048人となり、接種率は0.5ポイント増の0.8%だった。
 市ワクチン接種推進室の松本啓伸管理担当課長は「個別接種は内科の予約が埋まる一方、小児科には空きがあるなど偏りが見られる。集団接種も会場によって予約件数に差が出ている。空き状況の情報提供に努め、希望者が接種しやすい環境を整えたい」と話した。

 

仙台市では高齢者が多く住む古い地域も多く、そこではわざわざ出かける集団接種よりも、近所のかかりつけ医で行う人達が多いのです。

 

90歳になるうちのお袋も、先日ようやく近所のかかりつけ医の予約を取ってきました。

その予約票を見せてもらって、思わず目が点になってしまいました。

 

1回目接種:8月23日

 

2回目接種:9月13日

 

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え゛?

 

お袋は、

「まーず、のんびりしてんだねぇ~~。」

と苦笑いしてましたが、これって笑って済ませられるものなのでしょうか?

 

かかりつけ医の場合どうしても、毎日の診察の合間に少ない人員で接種作業を行う訳ですから仕方ない事かもしれませんが、それは初めから予想は付くことです。

問題は、果たして市や医師会などはこの目詰まり状態をちゃんと把握してるのかという所です。

思う様に接種が進んでいない様ならば応援の医師を派遣するとか、他のかかりつけ医に振り分けるなど予約情報を整理するとか、そんな応用が利かないものかと思ってしまいます。

空き状況の情報提供に努め、希望者が接種しやすい環境を整えたい

記事ではこう述べておりますが、この現実を見せられると市は予約の数値だけを見て満足してる様に思えてしまいます。

ちゃんと細かな実態を把握して、受けたい人が受けられる迅速な接種体制に結び付けてもらいたいと切に望むものです。