杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

無観客五輪に望む事

7月8日(木)、前日に東京都の新規コロナ感染者が900人を超え、東京都に4度目の非常事態宣言がなされた事により、東京オリンピックの無観客開催が決定しました。

まあこれも致し方なしと思いますが、その分オリンピックには別の意味で期待しています。

世間では無観客で盛り上がるのかという意見もありますが、でも考えてみれば自分は、これまでオリンピックはいつもテレビで見てたんですよね。

だから今回56年ぶりの国内開催と言っても、地方に住む身としては別にいつもと変わらず、ただ国内でやってるという「実感」と言うか「同時体験」というものを、いつもよりは余分に味わえるのかなと思うだけです。

 

そんな中、先日見るともなくオリンピック壮行会の映像を見て、これはこれで中々に見応えがあり、

「やれば出来るじゃん!」

と、別の意味で感動しました。

あの広い国立競技場を一つの映像ステージとし、実際の演目とCGとを組み合わせて実に幻想的な雰囲気を醸し出していました(19:50辺りからの映像 ↓)。

これぞまさに無観客だからこそ出来た映像表現であって、本番の開会式ではこれをさらにバージョンアップした、日本ならではの芸術的な映像が見られるのではないかと期待してしまいます。

 

また、無観客という事はすでに世界中が知る事実となってる訳ですから、それを逆手にとって敢えて画像処理で無観客のはずの競技場を満席にしてしまうという演出もありかもしれません。

実際、2008年の北京オリンピックの開会式映像ではCGによる演出が随所に行われ、後であれはCGだったのかと驚いたものでした。

どこかの大会で、リモートで繋がった人達が競技場の中で一堂に会すという映像も見ましたが、それを例えばプロジェクションマッピングなど駆使して、数万の群衆として競技場の観客席に映し出すなんて事も出来ないものでしょうか。

 

また、入場券を購入した人達にはもれなく専用VRヘッドセット(五輪マーク付き)を送り、それ専用の360度映像を配信し、それを付けて映像を見たらまるでそこにいるかの様な臨場感を味わえるという特典を付けるとか。

まさに皆で「おうちでオリンピック」が楽しめる様な工夫を模索してほしいものです(もう遅いけど…)。

 

スポーツ観戦の醍醐味の一つはやはり選手と観客との一体感です。

それが今回スポイルされてしまうのは大きな損失ではあるけれど、そこを最新の映像技術でカバーして、視聴者も一人の観客として参加し、選手達もそんな声援を実感出来る様な新たな演出手法を世界に見せつける、そんな新しいオリンピックの映像をぜひ見せてほしいと切に願うものです。

 

 

 

まあすべて手遅れかもしれませんが…(苦笑)。