杜の里から

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JAZZFES2017に行く

2017(平成29)年9月9~10日の2日間、仙台市内で行われる一大イベント、27回目の「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」が行われました。

前日までは雨模様だった天候もこの日は両日ともさわやかな秋晴れとなり、仙台市内は音楽の都と化しました。

街中に広がったステージは地図の通り48会場ですが、この他にも駅中(なか)や、今年は仙台空港内にも特設ステージが作られました。

 
今回のポスターのデザインは以下の通り、テーマは「OUR SPACE(アワースペース)」。
そのテーマの様に、街中で音楽に集う人達をお江戸絵風に描いたデザインは、よく見るとあちこちに凝った演出がなされていて、見ていて楽しくなるものでした。

 

今年のルートは、一日目はまずは榴ヶ岡公園からスタートしました。
本当はここでテーブル席で一杯やりながらと目論んでいたのですが、行ってみたら今年はテーブル席が出ておらず、座席もバンドかぶり付きというセッティングとなっていて、ちょっと当てが外れてしまいました。
演奏していたのは「スタ☆パラ(Star Paradise Orchestra)」、「アンパンマン」から始まり、サザンの曲からジャズナンバーまで幅広い曲セレクトでした。



ここから仙石線で街中に移動、定禅寺通りで本格派ジャズバンドの演奏に聞き入ります。
US FIVE」、今回お初でしたが、その演奏の巧さは聴衆の多さでも分かります。



ここからのんびりと西公園へ移動、陽光に照らされ定禅寺通りは輝いていました。



西公園に展示されているSL「C60 1」ですが、昨年の時点ではまだ工事中でしたが、
(2016年)


今回その周りはすっかり綺麗になっていました。



ここの屋台で昼食を食べ、公園内を移動していくと本格的なジャズを奏でる音が聞こえます。行ってみると、演奏していたのは何と中学生バンドでした。
横浜から来た「横浜市立笹下中学校 SASAGE JAZZ ENSEMBLE ORCHESTRA」、そのキレといいテクニックといい、まさにプロ顔負けの実力です。
それもそのはず、MCによりますと彼らは数々のプロミュージシャンとの共演も行っているそうで、中でもパーカッションとドラムのツイン演奏は見事なシンクロ、かっこいいという言葉しか浮かびません。
ここの演奏を聴いてしまったがために、その後のジャズバンドはすべてここを基準として聞いてしまう事になってしまいました。


 (ここの記事がありました。→こちら

いいバンドと巡り合った興奮も覚めやらぬまま、夜の部を楽しむためにタイアップステージ「E Beans(イービーンズ)」に。
今宵のアーティスト達はこういうラインナップで、中には地元アイドルグループの姿も。

 

そのためか会場はいつになく満杯状態となっていて、異様な熱気が充満していました。
そしてアイドルグループのステージはもう完全にアキバ状態、ジャズフェスと言っても参加グループの範囲は今や何でもありですね。
で、ここで紹介するのはトリのグループ「おひつじ座流星群」、熱狂の後の心地よいレゲェのリズム、一段落という気分に最適でした。




二日目の出だしはやはりビッグジャズバンドという事で、向かうは宮城県庁庁舎前広場での「Apple Tree Big Band」。
でもつい前日のバンドと比べてしまいます。



お昼からはジャズバンド立て続け。
八木山ジャズクラブホーンチーム


この日もステージ周辺はすごい人出、昨年よりも確実に観客は増えてます。



続いて「EAST & WEST Ⅱ」、サックスの方は大分から参加だそうです。



4回目の出場「Sweet Nail」、安心して聞けます。



演奏終了後は大急ぎで市民広場に。
この日の市民広場最後のステージ演奏「アメリカ陸軍軍楽隊 U.S.ARMY BAND」がお目当てでしたが、行ってみると会場はすでにぎゅうぎゅう詰めでした。
仕方なく最後尾からステージを狙います。



演奏開始曲は何と「ベサメムーチョ」。リーダーのピアノ弾き語り、気持ちよさそうです。



ペットの人はハワイ出身かしら?



しかしあまりの暑さと混雑さに耐えかねて、早々に『東京エレクトロンホール宮城』で開かれていた「ジュニアジャズミーティング」に避難です。
演奏はラストの「仙台工業高校ブラスバンド部」。



夕闇迫る勾当台公園滝前ステージ、大勢の観客達。クライマックスが近づきます。



しかし、今年まさかの大トリはw「サタンオールスターズ」!www



今年は電飾が映えます。



横からの声援にも答えてくれます。



こうしてまさかのアンコールまで行ったステージは、最後まで大いに盛り上がったのでした。
途中一瞬ジャズっぽいアレンジなどもありましたが、彼らにはぜひ次回、ハードロックとジャズの融合など目指した曲にチャレンジしてもらいたいと願うものです。




天候にも恵まれ、今年のジャズフェスは例年以上の盛り上がりでした。人出は昨年より9万人多い79万人だったそうです(河北新報9月12日記事より)。
この期間は他にも仙台市郊外では「全国和牛能力共進会宮城大会」が開かれていたり、また街中ではこのイベントが最終日となっていました。



会場の仙台メディアテーク前ではこれも無料で配布されており、足元にはジョジョマンホールも。

 

 

この催しはこの日で最後、市内の装飾やマンホールも撤去されるというので残念ですが、その代わり9月16日からは今度は「エヴァ展」が始まります。
それに仙台市交通局も協力したコラボイベントも開催され、仙台市内はまた賑やかになるでしょうね(→こちら)。
今年は伊達政宗生誕450周年、仙台が熱く燃える秋祭りはこれからが本番です。