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コロナはピークアウト?

こんなニュースを見かけました。

(時事メディカルより サイトはこちら

「全地域で着実に減少」=コロナ感染で厚労省助言組織
 
 新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は7日、全国の新規感染者数について「すべての地域で着実に減少している」との見解を公表した。ただ、全国的な感染レベルは今年2月の「第6波」のピークより高い状態が続いていると分析。「地域によっては、学校再開の影響で増加に転じる可能性もある」と指摘した。
 専門家組織によると、6日までの1週間に確認された新規感染者数は前週の69%。全年代で減少に転じ、特に20代の減少幅が大きかった。
 座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は会合後の記者会見で「減少傾向は継続する可能性があるが、一部では減少速度が鈍化している」と強調。「第7波」がピークアウトしたかを問われると「感染がリバウンドしないように学校再開の影響を見ていくことが重要だ」と述べるにとどめた。 (C)時事通信社

(2022/09/07 21:44)

試しに3週間の10万人当たりの感染者数の推移を見ると、確かに先週から急激に減っているのが確認出来ます。

20日までの週で急激に上昇した徳島県1578.47人(6位)は26日までの週で2173.55人とトップになりましたが、9月3日までの週では依然トップではありますが人数は1277.87人と58.8%の減少となりました。
1,000人超えのラインも38県から7県へ、900人超えのラインも15位の位置まで上昇し、感染者数が全国的に減ってきているのがよく分かります。
 
空港での水際対策も9月7日より緩和され、3回目のワクチン接種を済ませていればすべての入国者に求めてきた陰性証明書の提出は免除される様になりました。
入国者の上限も2万人から5万人へ引き上げられ、今は円安なので海外から見れば日本は割安な国として多くのインバウンド効果も期待出来るという訳です。
 
ただこのワクチン接種というもの、周知の通りオミクロン株は抗体をすり抜ける特性から、ワクチン接種していてもコロナには罹ってしまう訳です。
事実うちのカミさんも3回接種していたけど罹ったし、僕などは一ヶ月前に4回目接種していたにも関わらず罹ってしまいました(まあ過信もありましたがw)。
そして一度罹ってしまうと今度は、PCR検査では体内のウィルスの残骸を拾って「擬陽性」となってしまうかもしれず、またオミクロン株の場合は抗体が出来ても効果は長続きせずに再度罹ってしまう事もあります。
 
そうなると、果たしてこの「ワクチン接種証明」って何? となる訳です。

もちろん重症化予防にはワクチンは効果があると実感してますし、事実、ワクチン未接種だった人は一日で終わるはずの一番つらい時期が数日続いたという話も聞いてます。
でもだからと言って、オミクロン株に対して現在のワクチン接種は「陰性証明」の代わりにはなるとは思えません。
正直僕には、規制の枠から何とか免除する理由付けのための「単なる気休め」にしか見えないのです。
 
本当に陰性証明とするにはオミクロン株対応のワクチン接種が必須条件ですが、接種が始まるのは10月以降、しかもBA.1型対応であり、正直現在主流となっているBA.5型に効果があるかどうかは現在は不明なのです。
 
ファイザーとモデルナは今月、BA.5型対応ワクチンの製造販売を厚労省に申請しましたが、何とか冬を迎える前に国として一刻も早い使用承認が待たれます。

 ただ僕自身としましては現在、県民割りでの国内旅行にはこの「ワクチン接種証明書」は大いに利用させてもらっております。