杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

環境まつりに行ってきました

今日はざんざか雨の中、「泉環境まつり」に行ってきました。
毎年恒例の行事ですが、今回はあいにくの天気で会場はがらがらでした。でもそのおかげで、ブースの人達とゆっくりお話する事が出来ました。



ブースの中で興味を持ったのは、ゴミ自動分別装置です。これ中々の優れもの、コンビニでの残り物などパッケージのまま放り込むと、パッケージと中身が自動的に分別され、残飯はそのまま堆肥化、発生したガスで発電しそれを売るというもので、今年度泉パークタウンに処理プラントが建設されるというものです。

詳しい概要はこちら

お馴染みワケルくんも。ここはペットボトルのリサイクルブース。


こちらは手作り万華鏡、それも水の万華鏡です。とても綺麗でした。


さて、この中のブースに「EM菌」を利用した環境グループがおりました。そこで扱われていたのは「EMせっけん」と「EMぼかし」というものでした。




環境活動の中で「EM」を使っている人は結構多いようですが、同時にEMそのものの事はあまりよく知らずに、ただその謳われている効果ばかりを信じて使っている人達が多いというのが現状です。
そこで中の人達と色々お話してみたのですが、案の定、宣伝文句をそのまま鵜呑みにしているようでした。
試しに「えひめAI」などを例に挙げてみた所、詳しい事を知っている人は誰もおらず、スーパーで買える材料で同じ効果がある微生物資材が作れる事に大変興味を持っておりました。

「EM」による環境活動で一番の問題は、「EM菌」をそのまま河川に投入するというものですが、この問題についても、サークルの人達が言い出したのは道頓堀川の浄化の件でした。
よくEMのサイトなどでは、道頓堀川が浄化されたと盛んに宣伝がなされていますが、実際には水質はそれほど改善はなされていません。↓
http://www.bunseki.ac.jp/images/dotonbori/doutonbori(09.05).swf
EM活動のニュース記事などでも、春先からEM菌を投入して秋頃から効果が見られたなどというものを見かけますが、実際は季節の変化によって透明度などは変化するのですが、それをEMの効果と勘違いしている事なども説明しました。

またせっけんについても、ふた昔前の「せっけんvs合成洗剤論争」の頃に言われていた、「合成洗剤は悪」という観念に取り付かれているように思えました。
実は環境負荷を考えるとどっちもどっちで、要は使い過ぎないという事に尽きると思うのですが、「せっけん信仰」は未だ根強いようです。

プールにEM投入などの話も出ましたが、それを行っても環境教育にそれが生かされる事はなく、中にはただEMの使い方ばかりをやって環境教育としてる所がありますが、それも問題だと指摘しました。
そんな事などするよりも、浄水場の見学をして係の人から色々説明を受けてもらった方がどんなに良いか、河川汚染の一番の要因は酸素不足と家庭内からの汚水である事、だから元を断つという事、酸素不足を補う周辺環境整備である事など、思わず熱く語ってしまいました。

結局、話を聞くというよりは僕の講演会みたいになってしまったのですが、グループの人にとっては初めて聞く事ばかりだったようで、自分なりには新たな視点というものを提供出来たものと信じて、そこを後にしたのでした。