杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

JAZZFESリポート2009

今年も行ってまいりました。「第19回 定禅寺ストリートジャズフェスティバルin仙台」、通称「JAZZFES」であります。

  

行った日は9月13日日曜日、朝から快晴、絶好のコンサート日和でした。
例年ならメイン会場の市民広場に直行なのですが、今年は4年ぶりに駅前のペディストリアンデッキでも行われるという事で、まず駅前からアーケードを通り、一番町経由で市役所広場へというルートを辿りました(地図はこちら)。

駅に着きますと早速やっていました。
JAZZFESのメインは定禅寺通りですが、そこは駅からずいぶん離れているので、こうして駅前でもやってもらえると知らない人にもアピール出来ますね。
 「SAMBA-LADA」
 
 「'08 TUJO SAX ENSEMBLE」
                         
アーケードの中でも演奏は行われてました。流石にここではホーン演奏は出来ないようで、参加グループは皆フォークやアコースティック系です。
若い人、おじさん、様々なグループが楽しそうに演奏してます。
 「長町南
 
 「ラブミーブラザーズ」
                        

一番町でもフォーク系のグループが演奏しており、それを聞きながら勾当台公園に足を進めます。
着いた時には早くも大勢の聴衆、ここはブルース・ロック・ポップス系のグループで、10mしか離れていない所で音の競演状態です。
 「BLUES TRAFFIC」
 
 「真夜中ギター」
                         

この公園には奥の方に野外音楽堂があります。そこではちょうどブルース系のバンドが演奏中でした。

(クリックで拡大)
   「Sweet Little Soul」

この公園と道路を挟んだ向かい側が、メイン会場となる「市民広場」です。ここでは主にビッグバンドが演奏されます。
行った時はちょうど、スタンダードの「A列車で行こう」が演奏されていて、思わず体がスィングしてしまいます。


  「NEW ART SOUNDS ORCHESTRA」

そこから定禅寺通りに入るといよいよ本番、ストリートライブが始まります。
道の真ん中のケヤキ並木の中央道をステージとしてたくさんのグループが演奏しており、道行く人々も思わず足を止めて聞き入ります。
 「REIKO's Piano Trio」
 
 「水戸力とWagestars」
                         

定禅寺通りを抜けると突き当りが「西公園」です。
ここのシンボル「C-60」の静態保存機も、そろそろ何とかしなければと思うような状態になってますね。



中に入ると大きなこけしのモニュメントがあり、そこの前のステージは例年ゴスペルグループの指定席となっています。
行った時にちょうど歌っていたのは「ワイルドオルガン」、すごくうまいんでビックリです。



公園の中ではフリーマーケットも行われていたり、世界の屋台などが出ていたりして中々楽しませてもらえます。

  

公園の中央ほどに行きますと何やら笑い声が。
行ってみると「聖飢魔II」風のバンド、悪魔のリーダーが一人語りをしておりました。
何でも前のグループが早めに終わってしまったために、開始時間まで何と28分間もの前振りをやるハメになってしまい、最後はいい加減ネタも尽きて、おもむろにさだまさしやら谷村新司なんか口ずさむ有様、大いに笑かしていただきました。
何でも彼、御歳10046歳だとか(^^;)。

「サタンオールスターズ」(ボーカルの〔かぶりもの〕に注目。子供には大うけでした。演奏は巧いです。)
   

さてここで少々の休息をとった後、また取って返して今度は錦町公園に。
ここでのお目当てのグループは「サルサ2号」、いや実は関係者に友人がいるのです。
途中立ち寄った「円形公園」では観客皆総ノリ状態、この熱気がたまりません。


  「マサル&ピーチパイ」

錦町公園に到着しますと、まずは乾いた喉を潤さなければという事で、やっぱりこれでしょう(^.^)。



昼日中からどうどうと飲めるというのもこれの楽しみの一つ、止められない大きな理由でもありますね。
しばらくするとマイミクの人達が次々と入れ替わり立ち代りご挨拶、ここはそんな集合場所でもあります。

サルサ2号」の演奏が始まりますと、バックではダンスのグループも。ラテンのリズムに思わず体が反応します。



この後はまた円形公園に立ち戻り、常連さんの「シュガーケイ&ビタースィーツ」を。
ちっこいのが女性に大人気、「ブルブラ」から「ブルブラ2000」に進化しました。



さらに定禅寺通りに取って返し「GlayBerklee」、美しいフルートの調、でも斜め前ではビッグバンドが演奏中でちょっと押されていたのが残念です。



そろそろ夕闇が迫ってきました。
残念ながら諸事情によりナイトフェスティバルは見る事が出来ませんでしたが、それでも十分満足した一日でした。
帰り際に聞いたグループ「FRUSTRATION」、熱気はまだまだ続きます。




さて街中を歩いていますと、そこかしこで寄付のテーブルが置かれています。そこで募金をしますと写真のような記念品がもらえ、中には貝殻粉が入っていて、振ればシャカシャカ音がします。

  

これらは皆ボランティアの手作り、そう、このJAZZFESは主に市民からの寄付で成り立っているのです。
勿論行政や企業からの支援もある事はあるのですが、今年は折からの不況であまり協賛金は集まらなかったようで、最終的には今年は赤字となったそうです。
こういう市民全体が盛り上げるお祭りは大好きなのですが、これがこと運営という事になると中々難しいものがあるのでしょうね。

思えば初めは僅か25グループで始まって、今年は2日間で721組ものグループが参加となり、主催者側発表では74万人もの人々が夢のような一日を過ごしました。
それでも去年よりは1万人少ないという事なので、不況の影響はこういう所にも現れているようです。

JAZZFESは自分の中では仙台の祭りの中でも最も好きなお祭りです。この楽しさはテレビやニュースでちょっと見ただけでは中々伝わるものではありません。
やはり実際に行ってみて、その場の雰囲気やら熱気をじかに感じ取ってもらうのが一番です。
生演奏というものは、伝える側・受け取る側双方のコミュニケーションで成り立つものだと思うのです。それはCDなどでは決して味わう事は出来ない、まさに音楽だけではなく生身の人間を感じ取る場であるのです。

来年はいよいよ20周年、この手作りの素敵なお祭りがこれからもずっと続けていけるよう、影ながらエールを送らせてもらいます。