杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

T-2モニュメントのジオラマを作る

前回食玩キットを改造して東松島市にあるT-2モニュメントを作りましたが、あれから更に一歩進めて、今度はとうとうジオラマ作りにチャレンジしました。

ジオラマを作るにあたり、最初の関門があのフェンスをどうするかという事でしたが、これはNゲージシーナリィを参考に、透明プラ板デカールを貼るという事にしました。
早速実機写真から原稿の作成となります。
 
 
 
 

こうして原稿は完成しましたが、さてこれをどうやってデカールにしようかと色々探してみましたら、こんなものを見つけました。

「おうちdeデカール(→こちら)。 

これ、糊が強力過ぎて微妙な位置調整が効かないという事で、スケールモデラーからの評判はすこぶる良くないのですが、今回の様な単純な作業にはこれで十分です。
出来上がった原稿を説明書通りにプリントアウトし、付属の糊シートを貼ってデカールの出来上がりです(表面のザラつきが気になりますが、敢えて目をつぶります)。



後は部品を切り取って組み立て、塗装すればベース部分は完成となります(実際のモニュメントのベース部分は土ではなくコンクリートですので、それらしく塗装しました)。





さてこれに前回組み立てたT-2を貼り付ければ完成となる所ですが、モニュメントをよく見てると、四方から台座とT-2とを支えるワイヤーが伸びているのが分かります。



そこでこれも再現する事としました。
まず台座に0.1ミリピンバイスで穴を開けます。



後はそこに伸ばしランナーを取り付け、根元部分に瞬間接着剤で盛り付けをして締め金具を表現し、金属色で塗装します。



そしてようやくジオラマの完成となりました(クリックで拡大)。





実機の写真とも比べてみました。





いつか作ろう作ろうと何度も思っていたT-2モニュメントですが、今回実機を見に行ったのをきっかけに思い切って製作に取り掛かり、3週間の時間をかけてようやく一つの目標が達成しました。
普段ならただ食玩を買ってきて組み立てておしまいなのですが、このモニュメントにはどうしても惹かれるものがありました。
基地を襲った津波により自らが被災者となりつつ、懸命に復旧作業に取り組んだ自衛隊員達の姿は今でも記憶に残っています。
そしてあの津波に耐えぬいたこのモニュメントを見ると、あの時の隊員達の姿や復興への強い思いも伝わってくる様に感じます。
この姿をこうして自分自身の手で再現出来たという事が、ただ何よりも嬉しく思います。

(3月8日追記)
「キケン」のフェンスデザイン変更しました。
初めは小さくなるので敢えて「東松島市」の部分は省いたのですが、↓



やはり全体のバランスが違うと思う様に感じ、実物通り下側に「東松島市」の表記を追加したものと交換しました。




(3月31日追記)
3月31日、ジオラマ東松島市に寄贈致しました。
ささやかな支援ではありますが、復興へ向け歩んでいる方々を少しでも応援出来ればと思います。


(4月5日追記)
松島基地より模型のお礼として、「ブルーインパルス松島基地帰還記念のサイン入りパネルとステッカーを頂きました。
これは我が家の家宝とさせていただきます。ありがとうございました!