杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

使えるもの使えないもの

先月の3月30日、知り合いが勤めている放課後児童クラブに、厚生労働省(以下厚労省)からマスクが届きました。

聞けばその数週間前、厚労省からマスクの無料配布の受付けがあり、それに申し込んでおいたというものでした。

これは、全国のマスク不足の介護施設保育所などに、無料でマスクを配布するという政府のコロナ対策でしたが、届いたマスクは職員3名に対して僅か5枚、それも「何じゃこりゃ」というもので、

 

小さい!

 

いづい!(仙台弁)

 

と悪評ふんぷんたるもので、僕も見せてもらいましたがとても大人用として使えるものではないと感じたものでした。

 

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左:厚労省マスクは縦10cm×横13.5cm、右:おばあちゃんが余ったガーゼで作った手縫いのマスク縦12cm×横16.5cm、自作マスクの大きさで顎から口元全体がようやく覆われる。

そして翌4月1日に突如、所謂「アベノマスク」構想が打ち出された訳ですが、

 

「まさかこれじゃないよね?」

 

とその時は冗談交じりでニュースを見ていましたが、その後国会答弁で安倍くんがしてるのを見ると、あれはどう見てもあの「厚労省マスク」。

 

「まじですか…。」

 

巷では税金の無駄遣いとか「やめれ」の声多数、実際に厚労省マスクが届いた所の悪評ぶりはこちらの記事にもなりました。

そして様々な議論の中、いよいよマスクの発送が始まりますが、ニュースの画面で見てみるとやはり前にもらったあの厚労省マスクの様で、届いた所からは様々なクレームの嵐が湧き上がるのではないかと心配してしまいます。

 

結局児童クラブでは、子供が忘れた時にあげようという事にして保管しているとの事ですが、果たして子供のいない一般家庭ではどう使えというのでしょうか。

 

探してみたら、不要だったら寄付しようという動きを見つけましたが大いに賛成、いらないからと言ってゴミにはせずに有効に利用しましょう。

 

それにしても、もう今は手作りマスクも流行っているし、異業種からもマスク製作の動きもあってこれからどんどん市場に供給されようとしています。

 

あの時これが本当に466億円もかけてやるべき政策だったのか、ヨーロッパの状況を見て、不足が予想される医療資材の供給に使うべきではなかったか、など、このマスクを見ていると、ついそんなやるせない思いに捕われてしまうのです。

 

いや、466億円が我々の税金だと考えると、ふつふつと湧き上がるのは怒りの感情か…。