杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

災害で始まった新年

2024年の新たな年が始まってじき一ヶ月になろうとしていますが、すっかりブログ更新をサボってしまいました。

書こうとしていたネタはあったのですが昨年末に近親者の不幸があり、新年は初詣にも行かず喪中で過ごすつもりだったところに地震やら飛行機事故などが立て続けに起き、日々の情報を追ってる内に今日に至ってしまった次第です。

 

地震当日、大津波報道のNHKアナの絶叫にも近い避難の呼びかけがネットでも話題になりましたが、実はそれは大津波の際そう呼びかける様にマニュアル化されたものだと後になって知りました。

ただ僕自身にとってはその呼びかけ方はあまりにもきつく感じ、聞いてる内に耐えられなくなってつい民放の方にチャンネルを変えてしまいました。

 

NHKだけではなく民放も含めたこういう災害報道を見る時、この避難の呼びかけは一体誰に向かって叫んでるのだろうといつも思います。

東日本大震災を経験した身から言うと、災害級の大地震が起きた時は間違いなくまず停電が起こります。

当然テレビは見る事は出来ず、情報を得るのは主にラジオからとなります(能登半島地震では当日はスマホも繋がらなくなったと聞きます)。

もしカーオーディオにテレビ機能が付いているならそれで見る事が出来た人もいるでしょうが、この時の避難の呼びかけが果たしてどれほど現地の人達に届いているのか、延々と続く災害報道を見ながらついそんな事を思ってしまうのです。

(2024年1月1日16:24 TBS報道)

 

東日本大震災当時はまだガラケー全盛の時代でワンセグ内蔵の機器も多数あり、我が家ではそれで津波情報を知る事が出来ました。

(2011年3月11日地震当日 ↓)

 

ただ現在主流のスマホではワンセグ機能があるのはごく一部の機種に限られるし、当日の状況から見て、果たしてラジオアプリもどれほど役に立ったのかは定かではありません。

逆に地震発生から一週間経っても全体の被害状況が中々把握出来ず、政府・マスコミの情報収集や現場からの情報発信のあり方にも課題が残ります。

正月と重なってしまったため、避難所には想定以上の避難者が溢れて地元行政の想定外の事態となってしまったのは不幸な事ですが、避難所運営のあり方も過去の災害からどれだけ学んだのか、今後様々な検証が必要だと感じます。

 

津波避難の呼びかけでは相も変わらず

東日本大震災を思い出して下さい」

などという文言がありましたが、これなどはただマニュアル化された定型文という感覚しか感じません。

大災害が起きた時は、まず間違いなく被災地の人達が一番の情報弱者となります。

これを踏まえて、地震が起きた時の避難の呼びかけは誰に向けて発したものなのか、本当に伝えたい人達にその呼びかけは届いたのか、いち早い被害状況の把握の仕方はどうあるべきかなど、現状ではまだ被災地の状況を伝えるだけで精一杯でしょうが、テレビ局各社には当時の詳細なデータを精査して、改めて災害報道の在り方を再検証してほしいものです。

 

などという事をつらつら思いつつ、個人的には義援金寄付ぐらいしか出来ない事に歯がゆさを禁じえませんが、地元の復興へ向けた長い道のりはこれからも注目していこうと思った新年初回の記事でした。

 

今年もよろしくお願いいたします。